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計画地は都市部から離れた山裾の田園地帯

子どもを育てる夫婦と、それを見守る親世代の同居とな

り、曾祖母も合わせると四世代にわたる事になる。

それぞれの世代で生活時間帯は大きく異なる。

在宅で仕事をする横で、不規則な睡眠をとらなければな

ず、同時に、子供たちが元気よく帰ってくる庭で野菜を洗っているとデイサービスから車いすの曾祖母も帰宅する。

文字に起こすとユニークな匂いもしてくるのであるが、実際生活を想像してみると、ストレスとなることは多いと思った。

なるべく空間で緩和できる摩擦は軽減してあげたい、でも関係が希薄になるのは避けたい……。

建物を大きく、若夫婦棟と祖父母世代の二つの棟に分け、それを子供室がつなぐ形とし、大きな屋根で覆うことにした

メインのリビングは全員の家族が囲める食卓と、みんな

で作れる台所。ウェーブした桁の大屋根は吹抜けであり

ながら包み込むような安心感を持てるように注意した。

半地下のようなセカンドリビングを持ち、距離感が欲しければそこで違った温度のくつろぎを過ごすこともでき、深い睡眠をとれるように、大きな木を見通す北面採光の寝室を設けた。

家の中の様々な場所に、多様な性格を持った空間が生まれ面白い。

仕上げは天井はラワン合板目、垂木は赤松。

床は1階はナラ、2階は桜、キッチン横の壁はモルタルベースの着色左官仕を施した

SU house
​屋根がつなぐ多世代住宅
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